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大学院生の活動

芸術学専攻学生のアクティビティー

国際音楽学会東アジア分科会に参加して 久保絵里麻(明治学院大学大学院博士後期課程2014年修了 芸術学博士)

 2013年10月18日からの3日間にわたり、国立台湾大学にて行われた国際音楽学会東アジア分科会に参加しました。

 キャンパス内の広い敷地は、椰子の木が並び、公園のように整備されていて、空き時間をくつろいで過ごすことができました。会場のスタッフは同大学の学生さんたちで、皆とても親切にしてくださったのが深く印象に残っています。また、日本が好きな学生さんも多く、色々な話をして盛り上がりました。開会時には台湾の伝統音楽Nanguanの演奏、閉会時にはブヌン族の伝統儀式の情熱的なパフォーマンスがありました。

 自分の発表時だけでなく、他の方の発表を聴いたり、休憩中などに他国からいらしていた大学の先生方や学生さんたちとお話の機会が持てたことも楽しい思い出です。特に、先生方は研究者同士として分け隔てなくお話ししてくださったのがとても印象的でした。

 私は、学会2日目の午後に発表しました。テーマは東京・世田谷にあった「帝国音楽学校」という小さな私立音楽学校の歴史と、日本統治下時代に同校で学んでいた台湾人音楽家たちについてです。戦後著名な台湾人音楽家として活躍した彼らが、当時日本でどのような教育を受けていたのかということは、台湾の研究者や学生の方々から特に興味をもって聴いて頂けたようで、今後の研究に繋がるアドヴァイスも多くいただくことができました。また、今回は初めて英語で学会発表を行いました。内容的にはさほど難しいものではありませんでしたが、効果的な言い回しなど、プレゼンテーションの能力を鍛えるためにも、とてもよい勉強になりました。

 実は、発表で台湾人の方々の名前を発音せねばならず、中国語の学習経験がない私は少々困っていたのですが、発表前日に会場で中国語を母語としておられる方とたまたま仲良くなり、その日は台北最大と言われる士林夜市(ナイトマーケット)に皆で繰り出して、遊びがてら、発音も教えていただきました。ホテルに帰ってから録音を聞きながら散々発音練習をして、なんとか発表時にはそれらしく発音することができたように思います。発表への反響も思った以上のもので、発表終了後にも感想や質問を多く頂きました。発表日の夜には、美味しい料理を頂きながら、当日他の音楽学関係の学会参加者の方々とそれぞれの研究についてお話するなど、大変楽しいひと時を過ごしました。

 また、会場内のブックフェアにて、国立台灣大学が作成した音楽関係新聞記事データベースのトライアル版が公開されており、そこで研究に必要な調査の手がかりを見つけることができたのはとても幸運なことでした。そこでも会場係の方や先生方がとても親切に教えてくださいました。

 現在(2014年7月)東京・上野で台北国立故宮博物院展が行われていますが、私は台湾からの帰国当日に故宮博物院に足を運ぶことができ、一足先にあの有名な翡翠の白菜や、緻密な胡桃細工を観て参りました。3泊4日でしたが、初めての国際学会参加は、期待以上の大変充実した滞在となりました。この3月に明治学院大学大学院で博士課程を修了し、現在はこつこつ研究を進めていますので、これから更に積極的に国際学会に参加していきたいと考えています。

 博士論文は2013年9月の提出でしたので、翌月10月開催の学会への参加は半ば勢いもありましたが、指導教授の樋口隆一先生より参加をご提案いただかなければ思い至りませんでした。大学院修了前にこのような体験ができたことはこれから研究を続けていくための大きな励みとなりました。また、今回の台湾滞在は、明治学院大学大学院文学研究科学生海外研究奨励金の助成を受けて叶ったものです。最後に改めて感謝申し上げます。

久保絵里麻
http://www.cuboarea.jimdo.com

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